岡山で新築・リフォームなら株式会社タナカ

お問い合わせ

中庭のある家のメリット、デメリット、相場は?

ブログ22/02/28

中庭のある家は「憧れはあるもののデメリットがたくさんありそうで心配…」という方も多いようです。

しかし昨今、インテリア性の高さから人気があり、新築住宅やリフォームで中庭のある家の需要は増えています。
また、通風や採光の手段やプライバシーを保てるという観点から、市街地の住宅にこそ中庭が向くという考え方も広まりつつあるようです。

中庭のある家を建てる場合、「どのような間取りにするか」によって、その住宅の住みやすさが大きく変わりますので、中庭を作る際に想定できるデメリットを充分に把握し、ポイントをしっかり押さえることで不安は解決可能です。

今回の記事では、中庭の特徴や、中庭のある家を建てたり、リフォームで中庭を作ったりする際のメリット、デメリット、価格の相場について解説します。

中庭を作る際に後悔や失敗をしないため、ぜひ今回の記事の内容を参考にしてみてください。

中庭の特徴

住宅内に設置できる主な中庭の形

「中庭」とは、一つの建築物の内部に設けられた、壁などで囲われている庭のことです。

住宅内に設置できる中庭の形は、住宅の間取りによって様々です。そして、住宅内に設置可能である主な中庭の形には、以下の3種類があげられます。

  • L字型
  • コの字型
  • ロの字型

これら3種類の中庭について、1つずつ順番に紹介します。

L字型

L字型の中庭は、その名の通り、アルファベットのLの形をしている中庭を指します。

L字型の中庭を設置することで、外部からの視線を意識せずに、プライベートに過ごせる空間を設けられます。
また、他の建物の南側に住宅を建てた場合であっても、L 字型の中庭から日が差し込んでくるため、日光取り込みやすい住宅にできます。

コの字型

コの字型の中庭は、家自体をカタカナのコの字の形をして設置する中庭を指します。

コの字型の中庭がある家の場合、中庭を設けることによって中庭に接している部屋が角部屋になります。
これによって、他の家の間取りに比べて室内が明るくなりやすいのが特徴です。

ロの字型

ロの字型の中庭は、名前の通りに、カタカナのロの字の形をしている中庭を指します。

ロの字型の中庭では、中庭を中心として、家の中をグルグルと周回するように動くことが可能です。
このような導線のことを「回遊動線」と呼び、回遊動線があることで室内が広々としたように感じられます。
さらに、行きたい部屋に進む方向が2つに増えるため、 家の中をスムーズに進みやすい住宅になりますし、室内のいろいろな方向から中庭を眺めることができるため、住宅におしゃれな印象を与えることが可能です。

※注意

どの中庭の形にも共通して言えますが、光を取り入れることを考えた間取りで設置しないと、 住宅の室内や中庭自体が暗い空間になってしまうケースがあるので注意が必要です。

中庭を作るメリット

自然光を取り入れることで家の中が明るくなる

中庭がある家の場合、中庭に接している複数の部屋へ光を取り入れることができます。住宅内の北側にある部屋など、 室内に光を取り入れづらい部屋にも、中庭があることで光を取り入れることが可能です。

分譲地では、後から建った建物のせいで日が入らなくなることが多いため、採光のために中庭のある家にリフォームする家庭も増えています。

部屋間の移動を効率よくできる

中庭がある家の場合、今いる部屋から別の部屋に行く際に、通り道・動線が増え、中庭を通してスムーズに移動できるようになります。

防犯性の高い家になる

住宅の内側にある中庭は、家の外側から見ることはできません。

そのため、住宅の中庭は外側からのプライバシーが確保されており、外側から生活感が見えてしまうことはありません中庭であれば気軽に洗濯物を干しやすくなりますし、家庭菜園やガーデニングなどの園芸の趣味を自由に行うことも可能です。

その他にも、自宅の外で子供を遊ばせにくい環境であっても、中庭であれば安心して遊ばせることができます。また、就寝中でも、中庭側の窓ならセキュリティ面を気にすることなく開放できます。

アウトドアやDIYでお家時間を充実させられる

自宅で過ごすことが多い方や、自宅で仕事をする機会が多い方の場合、気分転換のために出かけなくても、中庭をリラックスできる休憩スペースとして使うことが可能です。

夏場などであれば、中庭で家族や友人同士でバーベキューなどを楽しむこともできます。

ウッドデッキを敷いて第二のリビングとして活用したり、壁に囲まれた中庭をライトアップして光と影のコラボレーションを堪能しても素敵ですね。

風通しがよくなる

中庭のある家の場合、庭と部屋との間に窓を取り付け、その場所を風の通り道とすることができ、中庭側にある窓を通して室内に風を取り入れ、風通しを良くすることが可能です。

室内の換気がしやすくなり、常に澄んだ空気を取り入れ、室内に湿気がこもりにくくなり、結露によって起こるカビの発生を予防するのにも役立ちます。

中庭のデメリット

リフォーム費用・建築費用が余分にかかる

一般的に、外壁や家の角が多いと、建築費が高くなる傾向があります。
その理由は、必要になる建材(壁材など)が増加する上に、角を処理する手間もかかってしまうためです。

中庭を作りたいときには必ず複数社に見積もり依頼をし、費用や工事プランを比較し、予算内でこだわりの中庭が作れるように注意しましょう。

中庭に設置するもの、それらを運ぶのに費用がかかる恐れがある

中庭のある家を建築した後で、中庭に新しく物を設置したくなった場合、室内の通路を通して中庭に運び込むケースが多いです。

植木鉢やテーブル、ベンチなどの小さいサイズのものであれば大丈夫ですが、木や石などのサイズが大きいものの場合、室内の通路を通り抜けて中庭に設置するのが困難になります。

場合によっては、専門の業者に依頼し、クレーンを使って住宅の外側から運び込まなくては中庭に置けない可能性もでてきます。クレーンによる中庭への運び込みを業者に依頼する場合、当然ながら費用がかかります。

中庭のある家を建築する場合、前もって「木や石などのサイズが大きいものを置きたいかどうか」なども考えておくのが良いでしょう。

また、「せっかく中庭を作るんだから、立派でこだわりのあるデザインにしよう」と考え、中庭に木やベンチなどのさまざまなものを設置を検討する場合も多く、同じくコストが高くなる要因となるので注意が必要です。

メンテナンスに費用がかかる

中庭のある家は、中に合わない通常の住宅と比べて外壁が多いため、その分だけ外壁のメンテナンスに高い費用がかかります。家についても窓の枚数も多くなる傾向にあり、その分だけ窓の拭き掃除の手間も増えてしまいます。

外壁や窓の位置によっては、自分たちで掃除できず、専門の清掃業者に依頼して掃除してもらう必要が出てくるかもしれません。

これらのことから、中庭のある家を建てる場合、何らかの形でメンテナンス費用がかかる可能性があることは知っておいたほうがよいでしょう。

断熱性能が落ち、寒暖差の影響を受けやすい

中庭のある家は、窓ガラスの数が多くなるため断熱性能が落ち、寒暖差の影響を受けやすい傾向にあります。例えば、冬場に室内の暖かい空気が冷めやすくなったり、夏場の冷えた空気が暑くなりやすかったりします。

こうした状況を避けるには、中庭に取り付ける窓を機密性が高いものにしたり、中庭側にある壁を断熱性の高い素材にしたりする必要が出てくるでしょう。

最近では、断熱性を工夫して中庭をプランニングしている工務店も多く、リフォームで中庭を作る場合も、まずは施工会社と相談して、解決策をアドバイスしてもらうと良いでしょう。

水はけが悪いと水が溜まりやすい

雨が降った時に中庭に水が溜まり、中庭がプールのようになってしまう可能性があります。
とりわけ四方を囲むロの字型の中庭は、慎重に設計組みを行う必要があります。

仮に、集中豪雨などで中庭に雨水が大量に溜まってしまった場合、専門の業者に依頼して水抜きや清掃作業をしてもらう必要があるでしょう。

対策として、中庭のある家を建てる場合、設計の段階で十分に検討し、中庭に設置する排水管をなるべく太くするなど、可能な限り水はけを良くしておくことが重要になります。
なお、排水管が詰まらないようにこまめに掃除することも大切です。

居住スペースが狭くなる

中庭を作る分、居住空間が当然少なくなってしまうため、土地が狭い家では不便になることもあります。

そのため、特にリフォームで中庭を設置したい場合、現在の部屋数が減少しても問題がないか、事前によく考慮する必要があります。

また、2階建ての住宅に中庭を作る場合、1階部分で中庭を設置したスペースには部屋や通路などを作ることができないなど、家の中の移動に支障が出てしまう可能性もあります。

居住スペースや生活動線をしっかりとイメージして作ることがとても重要になってきます。

中庭を作る際の相場

屋内に中庭を配置した家は、一般的な注文住宅と比較してやや建設費用が高くなる傾向にあります。

30~35坪の平均的な仕様の注文住宅を例に取ると、平均的な費用が2,500~3,000万円であるのに対し、中庭付きになると3,500万円~と、20%ほど費用がかかってきます

中庭付きの住宅が高くなる理由は、

  • 設計が複雑になる
  • 基礎となるコンクリート量が増える
  • 庭を囲うための壁面積が増える
  • 庭の排水工事や植栽といった装飾が必要となる

などが挙げられます。

ただし、建設する地域や仕様、間取りによって大きく異なりますので、まずは弊社もしくは信頼のおける工務店へご相談することをオススメします。

中庭のある家の間取り・価格の事例

実際に建てられた中庭のある家の価格の事例を2つご紹介します。

こちらでご紹介する事例の価格は目安であり、実際に提示されている価格通りの費用で建築できるわけではありません。この点には、くれぐれもご注意ください。

事例① 1320万円中庭のある家:平屋、ロフト付き、延床面積77,22平米

ロフト付きの平屋であり、夫婦2人+子供1人などの家族で住むのにおすすめの住宅になります。

また、1320万円というのは、建物本体のみの値段です。この他にも、土地の購入費用が必要ですので、実際の価格とは異なる点に注意しましょう。

事例② 1580万円中庭のある家:2階建て、延床面積105,77平米

税込み1580万円で建築された中庭のある家になります。こちらは2階建てで、延床面積が105,77平米であり、3~4人ほどの家族で住むのにおすすめの住宅です。

こちらに提示されている値段も、建物本体の金額となっています。その他にも、土地の購入費用が必要になりますのでご注意ください。

まとめ

中庭のある家のメリットとは?
「採光しやすくなる」「プライバシー性が高い庭になる」などのメリットがあります。
中庭のある家のデメリットとは?
「リフォーム費用や建築費用がかかりやすい」「工夫して施工しないと、断熱性能が落ちる場合がある」といったデメリットがあります。
中庭のある家をつくる場合の相場は?
30~35坪の平均的な仕様の注文住宅を例に取ると、平均的な費用が2,500~3,000万円であるのに対し、中庭付きになると3,500万円~となります。

今回ご紹介したデメリットを読んでみると、中庭のある家のリスクは高いかも、と感じる方は多いかもしれません。

しかし、中庭の工事に精通している工務店なら、中庭にありがちな不具合を説明しながら、解決手段も導き出してくれます。費用についても、中庭のある家は1,300万円~1,500万円台の費用であっても建築することができます

後悔・失敗せずに中庭のある建てるためにも、実績がある工務店に依頼したうえで、中庭のある家の建築プランを立ててみてください。

「中庭は設計者の腕次第」

中庭のリフォームは、経験豊富な職人が工事を行わないと成功しません。
いざ住んでみたら光が全然入らない、熱や湿気の逃げ場がなくて全然中庭で過ごせない、というパターンも見受けられます。

万一まったく日が入らない中庭になると、カビや蚊が発生・繁殖してしまい、生活環境悪化の原因になってしまいます。

まずは株式会社TANAKAに、採光や通風、断熱や排水に関してじっくり質問をしてみてください。
中庭の設計・工事に慣れている弊社が最適な内容を提案・実行いたします。

その他にもリフォーム・リノベーションでお悩みでしたら、お問い合わせフォーム、お電話、LINEからお気軽にご連絡ください。

★【クーポンも配布中!】町の大工さん公式LINEのお友達登録はこちら

カテゴリー

タグ

TOP > お知らせ > ブログ > 中庭のある家のメリット、デメリット、相場は?